[ひとりごと]震災と自然エネルギー

陽春堂では2011年の震災以前から自然エネルギー関連商品を取り扱っております。
コンセプトは「電気の自給自足」です。(食料も自給自足したいですけどね♪)     ※1

震災直後は粗悪品を扱う事業者が増え残念な状況でした。
震災から約3年が経過し、ようやく悪質な事業者が撤退し始めたように感じます。
陽春堂では粗悪な商品は扱いたくないため、安価で粗悪な商品と価格競争をする事を避け販売を自粛しておりましたが、今年は少しずつ自然エネルギー事情にも力を入れたいと考えております。
子供向けには電子工作教室も企画中です。

さて、タイトルの「震災と自然エネルギー」に関して少し触れたいと思います。
原発事故の影響はみなさんご存じの通りですが、「脱原発」とは少し違った観点か現実を述べたいと思います。

まず、「脱原発」→「自然エネルギー」 これは現時点では無理です。
なぜか都知事選で原発問題がクローズアップされていましたが、私には理解不能でした。
皮肉にも都知事選の投票日前日(2月8日)の東京は大雪見舞われました。
その時起きていたのは「電力不足」という現実です。そして自然エネルギーでは賄いきれないという現実です。

以下は当日のメガソーラーの発電量です。

mega2

 

3

風も強かったため、風力発電も止まっていたようです。
少なくとも、都市部で利用可能な自然エネルギーだけでは賄いきれないのです。(水力は自然エネルギーか? という議論は無視)
そして、一部の電車が不安定な電力状況で運行を取りやめていたと言う情報もあります。
さらに停電もいたるところで発生していたようです。(真の原因は把握しておりません)

たしかに数十年に一度の大雪で、電力需要の予測を誤ったという見かたもありますが、リスク管理の観点からは楽観視できない状況にあったと言えそうです。

皮肉にも、陽春堂も出展していた「みんなの環境エネルギーフェスタ2014 」も大雪の影響で中止となりました・・・

さて、脱原発は可能か? 私は無理だと思います。
理由は日本人の国民性です。
原子力発電が「安全」か「危険」はあまり関係ないように思います。
(もっとも原発以外にも身の回りには危険なものであふれかえっていますが・・・・  < 今朝食べたと思われる添加物もそのひとつですよ!! )

覚えていますか?
計画停電時に聞こえてきた声は「電気は止めるな!! 原発止めろ!!」という矛盾した意見を
今なお、積極的に節電に取り組んでいる人は皆無ではないでしょうか?
こういう国民性である。と言う前提でエネルギー問題は考える必要があるのではないでしょうか??

ではなぜ、陽春堂が自然エネルギー関連商品を取り扱っているのか?!
その理由は以下の注釈の通りです。

※1 陽春堂を創業した当時からのコンセプトです。誤解のないように補足いたしますと現代社会で一定水準以上の生活する維持するためには商用電源の恩恵にあずからざるを得ない実情があります。
陽春堂自身も商用電源を多用しています。そのような中で、電気を作る楽しみを少しでも楽しんでもらおう。というのがコンセプトです。
特に若い方には特に電気が出来る仕組みを楽しみながら学んで欲しいと願っています。
残念な事に震災時の原発事故により「電力館」に代表されるような施設が閉鎖を余儀なくされました。未来の優秀な技術者が減ってしまう事を危惧しています。
私自身、小さいころには電力館や秋葉原にはよく通っていたものです。
この様な現実の中で、少しでも電気に興味を持ってもらいたいと自然エネルギーに関連した商品も扱っております。